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レザーのジャケットはおって♪
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旅路での恋(1)のつづき

 
タウンズビルまでの距離は約1300kmもあります。
バスで移動したのですが、かかった時間はなんど30時間!
その30時間の間でバスから降りたのは3回のドライブインでの10分間休憩だけ・・・
バスに乗っている途中から頭痛とめまいがして腰や足など体中も痛いし、食欲も無いから食事もせず睡眠もまともに出来ずに、ただもうろうとしていました。
 
そしてやっとの思いで到着したタウンズビル・・・
着いた時刻は昼の11時半・・・長くバスに閉じ込められていたので時差ボケを起こした様な感覚でした。
バスから降りてとりあえず休める宿を探しましたが・・・周りを見回してみると大きな山がそびえていて小さな港が見え、一応大きなビルも一つ二つはあるけど「都市」というより町。
ガイドブックに記載してある「北クイーンズランド州最大の都市」のイメージとはかけ離れた人も少ないただの閑散とした静かな町でした。
 
そんなだからユースホテルやバックパッカーズホテルも少ないはす・・・
疲れて歩く気力もないので、バスターミナルに併用しているちょっと値段が高めのユースホテルにチェックインしました。
 
あまりの疲れでチェックイン時もフラフラで行なっていたのですが、その時ホテルの受付のおじさんがこう言いました。
「お前ついてるな・・美人な日本人女性と同部屋だぜ!」
意識がもうろうとしているし、もちろん英語なのでイマイチ聞き取れなかったのですが、日本人女性と一緒というのはわかりました。
しかし、旅人が利用するような複数人数の部屋のホテルで男女が同じ部屋になるのは聞いた事も無く聞き間違いだろうと思いながら、そしてその割ときれいで普通のビジネスホテルのような宿の階段を昇り部屋へ入ると・・・部屋の中は誰もいません。
 
2段ベッドが一つでテーブル、デスク・・・そしてトイレ、バス付きの2人部屋、まさに普通のホテルの装備です。
 
 
ユースホテルという安ホテルにしては、あまりの部屋の豪華さに驚いているとそこへ誰かが部屋に入って来ました。
 
 
日本人女性・・・・
 
しかも超美人!
 
見た目の年齢は20歳くらい・・・
髪は綺麗な茶色のセミロングのストレートで、肌はオーストラリアでは珍しく色白く、大きな瞳と愛嬌のある笑顔が素敵な誰もが見ても「かわいい!」と思えるルックスでした。
 
「こんにちは!」
 
久しぶりに聞く日本語でした。
初対面でしかも男女同部屋なのにまったく抵抗や躊躇している感じもなく、とても親しげに話してくれ性格もとても明るく気さくな女性でした。
 
彼女の名前は「さゆり」で出身は横浜。
オーストラリアには1人で短期旅行に来ているという事でした。
自分も一通り自己紹介を済ませると、それから彼女はすぐに行く所があると一旦出て行きました。
 
一緒に出かけたかったのですがあまりにも疲労度が強いため、彼女が部屋に戻って来てゆっくり話すのを楽しみにベッドに倒れ込むように寝ました。
 
 
旅路での恋(3)につづく・・・
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家のクローゼットの中の小物入れを久しぶりに整理してたら女性物のハンカチがありました。
 
ピンク色で水玉の柄
 
これは自分の物ではありません。
しかしながらすぐに誰の物か思い出しました。
 
 
 
ちょうど10年前の1999年・・
その頃はオーストラリアに住んでました。
一応学校に行ってましたが、ついていけなかったのですぐに辞めてしまって日本食料理店を2つ掛け持ちで働きながらコツコツとお金を貯めて、そして1ヶ月の休暇をもらってオーストラリア縦断の旅に出かけたのです。
 
まさに「旅」
 
その頃の住まいがあったシドニーを出発して北方のケアンズというオーストラリアでも赤道に近い、観光地でも有名な都市に向かったのですが、移動手段はというとバスかヒッチハイクか徒歩。
ほとんど懐かしの猿岩石状態で赤道方面へリュック一つと300ドルだけを持って行きました。
 
旅路は想像以上に過酷
 
あまりお金が無いから
食事はとにかくどこにでもあるマックのバーガーかリンゴをかじっていました。
寝る所は町の中にいる時はユースホテルやバックパッカーズホテルと呼ばれている安ホテル。
ホテルといっても8畳くらいの部屋に2段ベッドが4つくらい並んでての8人部屋に本当に寝るだけのスペース。
その部屋で同じく旅をしている色々な国の人と出会う事で親しくなって楽しい時間を過ごす事も出来るけど、その反面、盗難にあったり空気感染する変な病気をうつされたりと困った事も何度かありました。
旅人の中には女の子もけっこういたのですけど、女性は怖そうでした。
 
バスとヒッチハイクでシドニーから約700km離れたゴールドコーストに着きました。
そこではサーファーズパラダイスでサーフィンしたり、ハードロックカフェで飲んだりクラブで踊ったりで少しはお金を使って楽しい時間を1週間程過ごしました。
 
旅は出会いと別れが常に交錯します。
 
遠い国で偶然的に知り合えて、お互いの事やお互いの国の事を話して一緒に遊んだりご飯作ったりして仲良くなれたのに・・・
 
でも皆、旅人
 
目的地に向けて旅立たなければなりません。
せっかく出会えても別れる時は「もう二度と会えないかも」と思いながら「さよなら」しなければなりません。
 
もちろん別れを惜しんでその場所に留まり続けることも出来ますけど、お互いがずっとその地にいるということは、やはり難しいです。
 
 
別れの悲しみを乗り越えてゴールドコーストを出発し、ブリスベンを経由してタウンズビルに到着しました。
 
 
そこでは、日本人の女性と出会えたのです。
 
 
 
旅路での恋(2)につづく・・・
 
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会社経営
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楽曲制作
自己紹介:
福岡、熊本を中心に音楽活動してます♪
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