レザーのジャケットはおって♪
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全開でアクセルを踏んで気味の悪い老婆から早く離れたくて必死で逃げました。
山奥の峠道の闇の中を車のエンジン音を轟かせながら・・・
もう2、3kmは離れたでしょうか、必死で逃避運転をしていたために距離感と時間を忘れてしまっていました。
そして全身の力を抜いて車のスピードを落としてから改めてさっきの老婆の事を思い出しました・・・
『わたしゃなぁ・・ここでひき殺されたんよ・・・』
なんでこんな事を言っていたのか意味が分かりません・・・もしくは本当に幽霊だったとでも・・・?
自分の頭の中で色々と考えていましたが、突然なぜだか猛烈な睡魔に襲われました。
「やばい・・かなり眠い」
普段は車の運転をしていても眠気に誘われる事も滅多にありませんし、眠くなったとしても平気で我慢出来る体質なのですが、今までに経験した事の無い程のものすごい眠気です。
身の危険を感じるくらいでとても運転を続けれる状態では無くなったので、慌てて路肩に車を停車させて急いでエンジンを切ってから無意識にシートを倒してそのまま眠り込みました・・・。
どれくらい時間が経ったでしょうか・・・突然意識が戻り全身が硬直して金縛りにあいました。
脳の神経と全身の神経との繋がりが遮断されたかのような感覚・・・間もなく数秒経つと体が弾けた様な感覚にかられて金縛りが解けました。
「ハァ〜焦ったぁ・・・」
一旦落ち着いてからシート脇のレバーを弾いて座席を戻して起き上がると・・・
「ぎゃっ!?」
なんと運転席側窓のすぐ外側に先ほどの老婆が至近距離で突っ立ってこちらを覗いているではありませんか!
老婆と目が合い全身の血の気が引いた後、それから体中のの毛穴から汗が吹き出る程驚きました。
「なんでまたここに!?」
目の前の理不尽な出来事に当然理解は難しく、今起こっている奇妙で恐ろしい現象にただ体が硬直するだけでした。
そして老婆は突然苦しそうな表情を浮かべ首を押さえながら悶絶し始めると、それから下を向いて嘔吐し始めました。
「うわぁっ」
車の窓は全て閉め切っていて外とは遮断されている空間なはずなのですが、老婆が嘔吐している姿を目にすると何故だかこちらまで悪臭が漂って来て気持悪くなりました。
「とにかく逃げないと!」
そう思いエンジンをかけようとキーを回しますが・・・どうしてかエンジンがかかりません。
何度も何度もキーを繰り返し回しますがダメです。
そうしていると嘔吐しきった老婆が目が血走った恐ろしい形相で、運転席側の窓をドンドンと両手で叩いて来ました。
その叩く力がとてもじゃないですが高齢の女性の力ではなくなり、だんだんと強くなって来てこのままでは窓ガラスを打ち割ってしまう程になってます。
とてつもない恐怖を感じてとにかく逃げ出したい一心でキーを回しエンジンをかけようとしますが、車はまったくウンともスンとも言いません。
そうしているうちに老婆が取り憑かれた様に叩きまくっている窓ガラスが「ミシッ」と一度音を立てると、次の瞬間「ガシャーン」と音を立てて割れてしまいました・・・。
「ハッ!?」
気がつくとリクライニングが倒されている車のシートに、汗びっしょりで横たわっている自分がいました。
急いで運転席側の窓ガラスに目をやると、ガラスは割れてなく窓の外側に老婆の姿もありませんでした。
「ハァ・・ハァ・・さっきのは夢だったのか?」
そう思いながらまだ横になったままの状態で、荒い息づかいとまだバクバク速い鼓動を打っている心臓を時間をかけて落ち着かせて、そしてゆっくりとシートレバーを引っ張って座席を起こして、とりあえず車のキーを回してエンジンをかけました。
「よかったぁ・・普通にかかった・・やっぱさっきのは夢だったんだ」
そしてゆっくり運転席側の窓の外を確認してみると・・・
「わっ!なんだアレは?」
ヘッドライトの漏れる光に照らされて、道路の路肩にたくさんの花束と線香が供えてありました。
窓を開けずに車中から手を合わせて、それから安全運転で帰りました。
山奥の峠道の闇の中を車のエンジン音を轟かせながら・・・
もう2、3kmは離れたでしょうか、必死で逃避運転をしていたために距離感と時間を忘れてしまっていました。
そして全身の力を抜いて車のスピードを落としてから改めてさっきの老婆の事を思い出しました・・・
『わたしゃなぁ・・ここでひき殺されたんよ・・・』
なんでこんな事を言っていたのか意味が分かりません・・・もしくは本当に幽霊だったとでも・・・?
自分の頭の中で色々と考えていましたが、突然なぜだか猛烈な睡魔に襲われました。
「やばい・・かなり眠い」
普段は車の運転をしていても眠気に誘われる事も滅多にありませんし、眠くなったとしても平気で我慢出来る体質なのですが、今までに経験した事の無い程のものすごい眠気です。
身の危険を感じるくらいでとても運転を続けれる状態では無くなったので、慌てて路肩に車を停車させて急いでエンジンを切ってから無意識にシートを倒してそのまま眠り込みました・・・。
どれくらい時間が経ったでしょうか・・・突然意識が戻り全身が硬直して金縛りにあいました。
脳の神経と全身の神経との繋がりが遮断されたかのような感覚・・・間もなく数秒経つと体が弾けた様な感覚にかられて金縛りが解けました。
「ハァ〜焦ったぁ・・・」
一旦落ち着いてからシート脇のレバーを弾いて座席を戻して起き上がると・・・
「ぎゃっ!?」
なんと運転席側窓のすぐ外側に先ほどの老婆が至近距離で突っ立ってこちらを覗いているではありませんか!
老婆と目が合い全身の血の気が引いた後、それから体中のの毛穴から汗が吹き出る程驚きました。
「なんでまたここに!?」
目の前の理不尽な出来事に当然理解は難しく、今起こっている奇妙で恐ろしい現象にただ体が硬直するだけでした。
そして老婆は突然苦しそうな表情を浮かべ首を押さえながら悶絶し始めると、それから下を向いて嘔吐し始めました。
「うわぁっ」
車の窓は全て閉め切っていて外とは遮断されている空間なはずなのですが、老婆が嘔吐している姿を目にすると何故だかこちらまで悪臭が漂って来て気持悪くなりました。
「とにかく逃げないと!」
そう思いエンジンをかけようとキーを回しますが・・・どうしてかエンジンがかかりません。
何度も何度もキーを繰り返し回しますがダメです。
そうしていると嘔吐しきった老婆が目が血走った恐ろしい形相で、運転席側の窓をドンドンと両手で叩いて来ました。
その叩く力がとてもじゃないですが高齢の女性の力ではなくなり、だんだんと強くなって来てこのままでは窓ガラスを打ち割ってしまう程になってます。
とてつもない恐怖を感じてとにかく逃げ出したい一心でキーを回しエンジンをかけようとしますが、車はまったくウンともスンとも言いません。
そうしているうちに老婆が取り憑かれた様に叩きまくっている窓ガラスが「ミシッ」と一度音を立てると、次の瞬間「ガシャーン」と音を立てて割れてしまいました・・・。
「ハッ!?」
気がつくとリクライニングが倒されている車のシートに、汗びっしょりで横たわっている自分がいました。
急いで運転席側の窓ガラスに目をやると、ガラスは割れてなく窓の外側に老婆の姿もありませんでした。
「ハァ・・ハァ・・さっきのは夢だったのか?」
そう思いながらまだ横になったままの状態で、荒い息づかいとまだバクバク速い鼓動を打っている心臓を時間をかけて落ち着かせて、そしてゆっくりとシートレバーを引っ張って座席を起こして、とりあえず車のキーを回してエンジンをかけました。
「よかったぁ・・普通にかかった・・やっぱさっきのは夢だったんだ」
そしてゆっくり運転席側の窓の外を確認してみると・・・
「わっ!なんだアレは?」
ヘッドライトの漏れる光に照らされて、道路の路肩にたくさんの花束と線香が供えてありました。
窓を開けずに車中から手を合わせて、それから安全運転で帰りました。
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